プレゼンは、種と仕掛けで劇的に変ります

広告で戦争を終わらせる男

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【広告で戦争を終わらせる男】
50年続いた内戦終了後のコロンビアで、武器を一切使わず大量のゲリラ兵を投降させた広告クリエーターがいるんです!
その愛あふれる方法を、ぜひ皆さんと分かち合いたくて書きました。

戦争って、「ハイ終わり」って知らせる事が難しいですよね!だって、敵に見つかったら殺されると思うから。

そしてもう一つ、ゲリラ兵の場合は投降したからって、社会や家族が受け入れてくれるのか?という不安があり、ゲリラ兵同士のグループから離れられない。

50年も政府軍と内戦が続いたコロンビア でも、ゲリラ兵はなかなか投降せず、国内にテロや暴力が蔓延する事に・・・・

政府の依頼で、ゲリラ脱退作戦に名乗りを上げたのは、コロンビア出身の広告クリエイター、ホセ・ミゲル・ソコロフさんのチーム。

ゲリラの武装解除というと、武力で抑え込むか政治的取引をするのが一般的。でもこの人一切の武器を使わず、広告でそれをやってのけたんです。

まずクリスマスに、ジャングルのゲリラが集まる川辺に、 約23メートルの高さの木9本を立て、2000個のLEDライトを飾り、

「ジャングルにクリスマスが来るのであれば、あなたも家に帰れる。脱退しよう」というバナーを掲げました。

このライトには軍用の動きを察知する装置が付けられ、ゲリラ兵がこの木の横を通り過ぎるとライトが光る。

このキャンペーンで、全ゲリラの5%に当たる、331人のゲリラが武器を捨てて投降しました。

次に彼は、初期に投降した元ゲリラ兵に、「なぜ戻ってきたのか?」ひとりひとりにヒアリング。

するとその中の一人が、「ラジオで、武装解除して投降した女性が、安全だから出てきてほしいと訴えていた。よくある話だが最後まで聞いてみると、その彼女は同じゲリラで戦闘中に生き別れた自分の恋人だった。彼女を信じて投稿した。」というのです。

それを聞いた彼は、次の年のクリスマスに、ゲリラの家族一人一人に、彼らの名前と「返ってきてほしい、待っている」といった心のこもったメッセージにサインをしてもらい、小さなプレゼントとともに、6,323個の光るカプセルに入れて、ゲリラが戦略ルートにしている川に流しました。

これら一連の作戦で、17,000人ものゲリラが投降。

急激に数が減ったゲリラ達は、政府との交渉の場に出ざるを得なくなったという、ほんの数年前の実話です。

昨年、彼がTEDでスピーチしたことにより、日本でも広く知られることになりました。

戦争を終わらせるのに、感情に訴える広告を使うなんて、鳥肌がたちませんか?

お母さんに会いたい、家族と平和に暮らしたいという、心に直接訴えかける広告。
家族の愛は、戦争をも終わらせる力があるなんて・・・

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